クレジットカード現金化では、カードがあれば現金を調達できます。
最短即日で現金を振り込んでもらえるため資金調達に使う人も多いですが、悪徳業者に注意しなければいけません。
悪徳業者を利用すると詐欺などのトラブルに巻き込まれるリスクが高く、実際に悪徳業者を利用して後悔している人もいます。
そこで今回は、悪徳業者を利用しないために知っておくべき、見極め方や万が一のときの対処法を紹介します。
クレジットカード現金化には悪徳業者もある!
クレジットカード現金化をする際に常に頭に入れておいてほしいのが、現金化業者には悪徳業者もあることです。
悪徳業者は現金化ではなく自社が利益を上げたり、利用者を騙すことを目的としています。
そのような事態を防ぐためには、悪徳業者を利用せずに優良店を見極めることが大切です。
クレジットカード現金化の悪徳業者の手口を押さえよう
クレジットカード現金化における悪徳業者は、主に次の手口を使っています。
事前に手口を知っておけば、手続きの中で怪しいと感じて利用を辞められる可能性があります。
換金率が低い
悪徳なクレジットカード現金化業者では、相場よりも低い換金率で現金化をすることが多いです。
換金率が低いほど業者側の利益は増えます。
そのためできるだけ多くの利益を出したい悪徳業者では、優良業者に比べてはるかに低い換金率で現金化をするのです。
元々の換金率を低くしている悪徳業者もあれば、「換金率が変動した」などの理由で換金率を下げるようなところもあります。
高額・不明な手数料を請求する
クレジットカード現金化では事務手数料や振込手数料がかかります。
優良店では事務手数料は換金率に含まれており、振込手数料は数百円程度で済みますが、悪徳業者ではもっと高額な手数料を取ることが多いです。
それらの手数料は実際にはかかっておらず、換金率を下げて利益を増やすためのものです。
結果、事前に伝えられた換金率は高いのに、手数料のせいで大幅に下げられてしまうことも珍しくありません。
高額なキャンセル料を請求する
現金化を依頼してみたら、思っていたような換金率ではなくキャンセルしたいと思うこともあるでしょう。
悪徳業者ではそのようなときに高額なキャンセル料を請求してきます。
結果、現金化をしていないのにお金を支払わされたり、高額なキャンセル料を支払わないために契約をさせられてしまいます。
対して優良店では商品を購入する前であればキャンセルは可能で、キャンセル料もかかりません。
個人情報を悪用する
クレジットカード現金化では申込時に以下の情報が必要です。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 振込先の口座情報
- クレジットカード番号(商品購入時)
悪徳業者ではこれらの個人情報を集めて悪用するケースも多いです。
悪徳業者を利用した結果、知らない会社から営業の電話がかかってきたり、DMが送られてくる恐れもあります。
融資や闇金などのサービスに勧誘される
悪徳業者はクレジットカード現金化業者以外にも貸金業などを運営していることも多いです。
そのため現金化を申し込んだのに、「その条件なら融資の方がいい」「融資の方がお得だからそっちを利用しないか」と他のサービスを提案してくることもあります。
ですがクレジットカード現金化と貸金業は必要な資格が違い、全く異なるサービスです。
さらに、他のサービスを薦めてくるような業者は闇金と繋がっていることも多いです。
現金が振り込まれない
悪徳業者を利用すると、最悪の場合はクレジットカードで支払いだけをさせられて、現金が振り込まれないこともあります。
現金化では通常、商品の購入が確認でき次第口座に代金が振り込まれます。
ですがこの手口の悪徳業者では支払いをした段階で連絡が取れなくなり、商品を持ち逃げされてしまうのです。
換金率が低い悪徳業者では現金自体は振り込まれるため、この手口はとくに悪質です。
悪徳業者の実例!利用規約をきちんとチェック!
悪徳な現金化業者は、優良店ではありえないような契約を結ばせようとしてくることも多いです。
そこでここからは、実際の悪徳業者の利用規約からどんな危険があるのかを見ていきましょう。
エラーギフト券を送ると、次回取引時に法外な手数料を請求する
『第4条 本サービスについて(17) 買取お申し込み頂いたギフト券(ギフトカードその他商品券類含む)において、無効化、ロック、保留、停止等、使用できない状態、申告額面に相違があった場合、当該商品は不良(エラー)と判断され当社に手数料として申告額面の80%を支払うこと。』
優良店ではエラー商品券の買取を依頼した場合、買取手続きは行われず悪質だと判断された場合はブラックリスト入りなどの措置が取られます。
対してこの悪徳業者では申告額面の80%という普通ならあり得ない金額の手数料を請求されます。
エラーギフト券に対し高額すぎる賠償請求が行われる
『第4条 本サービスについて(18)取引成立(振り込み完了)後、不良(エラー)となった場合お客様は当社に買取金額(受取金額)ではなくお申し込み時の額面相当額の30倍の賠償責任を負い、当社に支払うものとする。』
あとからエラーであるとわかった場合、優良店では買取金額の返還を求められます。
対してこの業者では額面金額の30倍もの金額を請求されます。
またエラーかの判断は業者側で行われるため、有効なギフト券を送付したのにエラーだと言いがかりをつけられ、高額な賠償金を請求されることも考えられます。
短時間での振込を依頼すると高額な手数料を取られる
『・第4条 本サービスについて(19)最短30分、お急ぎ依頼をした場合、買取可能なギフト券(ギフトカードその他商品券類含む)全てを対象とし、振込金額(買取金額)の90%を手数料として差し引いてお支払いします。』
現金化では通常、手続きを急いでもらうのに手数料はかかりません。
対してこの悪徳業者では、最短時間に近い時間で振込を依頼すると買取金額のほとんどを手数料をとして請求されます。
買取金額が10,000円だった場合、手数料が9,000円も取られ、振込金額は1,000円しか残りません。
またこのサイトの申込フォームには「利用規約に同意します」などのチェック項目の中に「最短30分、お急ぎ依頼をします。」の項目があります。
そのため利用規約をチェックしてこの詐欺行為を確認していないと、半強制的に90%もの手数料を支払わされてしまうのです。
お急ぎ依頼をしないと振込に年単位で時間がかかる
『第4条 本サービスについて(22)お急ぎ依頼のない通常お振込はお申込み日より通常2年前後、最大10年以内とする。』
この悪徳業者では最短振込時間は30分と公表しています。
ですが最短時間での振込には高額な手数料がかかり、自分から求めなかった場合は2年以上経たないと振込をしないというおかしな契約になっています。
これにより、振込が遅れても「振り込まないのではなく、規約に沿って2年後に振込をする」と言い逃れをするのです。
個人情報の所有権を主張する
『第4条 本サービスについて(24)買取依頼のあるギフト券全てを対象に、当社へ通知された情報を含めの所有権を全権当社が有すること。』
ギフト券の所有権が現金化業者側に移るのは普通ですが、情報の所有権が業者に移るのは悪質です。
個人情報などの情報を悪用される可能性があります。
本人確認に手数料がかかる可能性がある
『第4条 本サービスについて(31)お申し込み後3時間以内に当社指定の身分証明を準備し、弊社指定ソフトウェアにて身分証明完了できないお客様は、本人限定郵便等にて買取代金を送付、受け取りに了承することとする。郵送支払い手数料別途3,000円とします。』
申込後3時間以内に身分証明をしないと郵送でしか受け付けてもらえなくなり、3,000円という高額な手数料も請求されることになります。
なおこの情報は申込フォームには書かれていません。
初回利用時は最低でも数か月かかる
『第5条 支払い 2.最短振込時間はお急ぎ依頼の場合の最短です。お急ぎ依頼の場合でも初回の場合は3ヶ月から1年程度お時間をいただく場合がございます。』
短時間での振込には申請が必要といっておきながら、初回利用時はそれをしても3ヶ月から1年というあり得ない時間がかかると記載されています。
ですが公式サイトには「30分での振込を希望する」という項目があり、利用規約を見ていない利用者を騙そうとしています。
クレジットカード現金化の悪徳業者と優良店を見極めるポイント
悪徳業者では詐欺の被害に遭うリスクが非常に高いです。
そのため現金化をするなら悪徳業者を避け、優良店を選ばなければいけません。
換金率が高すぎない・低すぎない
現金化をする際に気にする人が多いのが換金率。
そんな換金率を見れば悪徳業者を見抜けることが多いです。
業者により差はありますが、一般的に現金化の換金率相場は70%~85%程度です。
この相場よりも高すぎる・低すぎるような業者は悪質だと考えられます。
換金率が低すぎる場合、余計な手数料を取っている可能性が高いです。
また換金率が高すぎる場合、あとから手数料などが引かれて最終的な換金率は低くなる恐れがあります。
手数料が高すぎないか
クレジットカード現金化では手数料がかかりますが、この手数料を見れば悪徳業者かを見極められます。
優良店では事務手数料はすでに換金率に含まれており、振込手数料は無料か、かかっても数百円程度です。
対して悪徳業者では手数料を公開しておらず、いざ契約をしてみると高額な手数料を取ってきます。
直接問い合わせても「契約してからでないと教えられない」とはぐらかされることもあります。
運営会社情報は十分か
クレジットカード現金化業者の公式サイトには、運営会社の住所や連絡先などの情報が書かれています。
この運営会社情報を見れば一目で悪徳業者かを見極められます。
悪徳業者は利用者とトラブルになる可能性が高く、問い合わせが来ないように住所や電話番号を公開しないことが多いです。
対して優良店は安心して現金化ができるように、問い合わせ先を明記しています。
- 住所が途中までしか書かれていない
- 電話対応していない
古物商許可取得済みかもチェックしよう
買取方式の現金化業者であれば、古物商許可番号が公開されているかでも優良店かを見極められます。
買取方式ではクレジットカードで買ったものを買い取るため、古物商許可が必要です。
優良店では古物商許可番号を公開していることが多いのに対し、悪徳業者は古物商許可を取得していないことも珍しくありません。
ただし、古物商許可を取得していても公開していない業者もあるため、他のポイントと併用して確認してください。
短時間で振り込んでくれるか
クレジットカード現金化では手続き完了後に指定口座に代金が振り込まれますが、このスピードにも優良店と悪徳業者とでは違いがあります。
優良店ではスピーディーに手続きをしてくれるため、営業時間内なら即日振込が可能、速いところでは最短10分などで手続きをしてくれます。
対して悪徳業者では手続きに時間がかかり、数時間かかることも珍しくありません。
さらに遅い業者だと数日かかることもあります。
運営実績はしっかりしているか
悪徳業者は利用者にとって不利な契約を結ぶため、リピーターはほとんどいません。
またすぐに悪評が広まるため閉業に追い込まれることが多く、運営実績が短い傾向があります。
対して優良店は多くの人が満足できるサービスを提供しており、リピーターが多く評判もいいです。
そのため利用者数が多い・営業年数が長いなど運営実績が豊富な業者は優良店だと考えられます。
過去にカードトラブルは起きていないか
クレジットカード現金化はカード会社の規約で禁止されており、もしバレるとカードが使えなくなります。
そのため現金化をする際にはバレないように手続きをしなければいけませんが、悪徳業者では杜撰な現金化でバレる恐れがあります。
対して優良店ではカード会社に疑われにくい手法を確立しており、過去にカードトラブルが起きていないことが多いです。
実際に利用した人の口コミも確認しよう
優良店か悪徳業者かを見極めるには、実際にその業者を利用した人の口コミを確認するのが確実です。
優良店も悪徳業者も、公式サイトには良い情報しか書いていません。
そのため優良店でも実際に利用したら、思っていたようなサービスではないことも起こりえます。
口コミには実際に利用したからこそわかる情報が良いものも悪いものも正直に書かれており、本当のサービスの質が確認できます。
悪徳業者は悪い口コミが極端に多いため、口コミで簡単に見抜けることがほとんどです。
問い合わせにきちんと対応してもらえるか
悪徳業者では電話やメールで問い合わせたときにまともに対応してくれません。
とくに最新の換金率や手数料について問い合わせると、「申込をしてから伝えます」とはぐらかされることが多いです。
対して優良店では、安心して契約ができるようにしっかりと説明をしてくれます。
また優良店はスタッフの対応にも力を入れており、わからないことを聞いても丁寧な対応をしてもらえます。
逆に悪徳業者では、面倒そうに答えられるなどスタッフの対応が悪いです。
もし悪徳業者を利用したらどうしたらいいの?
悪徳業者はその実態を隠して営業しているため、どれだけ気を付けていても利用してしまう可能性はあります。
そこでここからは、万が一悪徳業者で現金化をしてしまった場合の対処法を解説します。
もちろん事前に気づけるのが一番ですが、万が一の時に備えて確認した上で現金化をしてください。
まずは国民生活センター・消費者生活センターに相談を
もし悪徳業者で現金化をしてしまったら、まずは国民生活センターか消費者生活センターに相談するのがおすすめです。
どちらの施設も消費者の権利を守ることを目的としており、相談窓口が設置されています。
そこでは商品購入時のトラブルなどの相談に対応しており、クレジットカード現金化についても相談できます。
適切な対応や法的措置を取れるかなども教えてもらえるため、まずここに電話をしてから対応を進めるとスムーズです。
どちらも無料で利用できるので、少しでも不安に感じたら電話をかけるのがおすすめです。
いきなりの警察や弁護士への相談はおすすめできない
クレジットカード現金化で詐欺に遭うと、いきなり弁護士や警察に相談する人もいます。
ですがまずは国民生活センター・消費者生活センターへの相談がおすすめです。
クレジットカード現金化によるトラブルは民事になるため、警察は民事不介入の原則により介入してくれない可能性が高いです。
また弁護士への相談にはお金がかかるため、相談前にしっかりと情報をまとめておかないと高くつく可能性もあります。
カード会社への相談はNG
現金化で詐欺に遭うと、「カードに関することだから」とカード会社への相談を考える人もいますが、それは止めてください。
クレジットカード現金化はカード会社の規約で禁止されており、もし相談するとカード利用停止などの措置が取られます。
国民生活センターに相談をして、現金化をしたことがカード会社にバレないようにしましょう。
悪徳業者にカード情報を伝えてしまったらカードを停止する
もし悪徳業者にカード情報を伝えてしまったら、カード会社に連絡をしてカードを止めてもらってください。
カードを使える状態にしておくとカード番号で不正利用をされる可能性が高いです。
現金化がカード会社にバレるとカードが使えなくなるため、「カードを落とした」「フィッシング詐欺で偽サイトにカード情報を登録してしまった」といった理由だと疑われにくいでしょう。
クレジットカード現金化に関するよくある質問
- そもそも現金化は違法ではないの?
-
クレジットカードの現金化に違法性は一切ありません。
現金化はキャッシュバックつきの商品を購入したり、購入したものを買い取ってもらっているだけです。
ただし、クレジットカード会社の規約に違反する行為ではあります。 - 途中で怪しいと感じたら手続きを辞めてもいいの?
-
クレジットカードで商品を購入する前ならいつでもキャンセルはできます。
ただし悪徳業者ではキャンセル料を請求したり、個人情報を悪用することがあるため、申込前によく確認することが大切です。 - 詐欺に遭わないために気を付けるべきことは?
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運営会社情報や口コミをしっかりと確認することが大切です。
また複数の業者で相見積もりを取るのもおすすめです。
まとめ:クレジットカード現金化は優良店を選んで安全な資金調達を!
今回紹介してきたように、クレジットカード現金化ではいかに悪徳業者を避けるかが大切です。
悪徳業者を利用したせいで詐欺の被害に遭う人もおり、大きく損をしたり個人情報悪用などのトラブルに巻き込まれるかもしれません。
優良店を選べばその心配は一切なく、安全にかつ好条件での現金化が可能です。
ただし、どれだけ気を付けていても悪徳業者を利用するリスクはあるため、万が一のときの対応も抑えておく必要があります。